10月下旬 長野県下伊那郡売木村 茶臼山高原 「小口さん、写真教室をやってくれないかな。一度、下見に来てよ」という旧知のN氏からの突然の電話が、僕と茶臼山高原との出会いのきっかけだった。 N氏は休暇村茶臼山高...
read more富士山頂とほぼ同じ高さに建つシャンボチェのパノラマホテルの周囲は、深い谷から湧き上がる濃密なガスに包まれていた。 晴れていればヒマラヤの峰々が夕日に赤く染まる時刻が近づいてはいたが、外は視界ゼロ。ホテルの食堂...
read more「無我の境地」という言葉がある。 剣豪や武道の達人が修行の末に辿り着く究極の精神状態などと想像してみるが、写真に置き換えて考えてみると「無我夢中で撮る」という時が、かなりこの境地に近いのではないだろうか。 瓊...
read more山頂には魔物が棲むとして恐れられていたマッターホルン(4478m)に初登頂したのは、イギリスの挿絵画家エドワード’ウィンパーだった、1865年7月、6年間に渡る8度の挑戦の末、友人と地元ガイドの7人パーティ...
read more2006年1月、稀にみる豪宵の日本から盛夏の南米大陸・チリ、アルゼンチンに跨るパタゴニアへ飛んだ。 アメリカのダラスを経由し、赤道を越えてチリの首都・サンティアゴまで約25時間。更に乗り継いで南米大陸の南端、...
read more僕の住む松本の街から、西方やや北寄りに常念岳(標高2857m)は聳えている。 松本平から突然、屏風を立てたように立ち並ぶ北アルプス連峰の中で、最も高く大きく、他を圧しているのがこの常念だ。 ピラミッドのように...
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